鹿児島ユナイテッドFCの最終戦が終わって約2ヶ月。
最終戦から2週間後、J3の結果により降格が決定。
契約満了、引退、契約更新、加入選手のリリース。
年も明け2020年、新シーズンは始まった。
が、
2019年の降格をしっかり受け止めないと2020年を迎えられない。
えどづめなりの2019年度、鹿児島ユナイテッドFCの総括です。
2019年J2リーグ 鹿児島ユナイテッドFC 戦績
節 | 開催日 | 対戦相手 | H-A | 勝敗 | |
1 | 2.24 (日) | 徳島 | 4 – 3 | ○ | H |
2 | 3.2 (土) | 京都 | 2 – 1 | ● | A |
3 | 3.9 (土) | 甲府 | 0 – 1 | ● | H |
4 | 3.17 (日) | 岐阜 | 0 – 0 | △ | A |
5 | 3.24 (日) | 町田 | 0 – 1 | ● | H |
6 | 3.3 (土) | 水戸 | 1 – 0 | ● | A |
7 | 4.3 (水) | 金沢 | 0 – 3 | ● | H |
8 | 4.7 (日) | 大宮 | 0 – 2 | ● | H |
9 | 4.14 (日) | 山口 | 1 – 0 | ● | A |
10 | 4.21 (日) | 琉球 | 1 – 0 | ○ | H |
11 | 4.27 (土) | 長崎 | 0 – 0 | △ | A |
12 | 5.4 (土) | 柏 | 2 – 1 | ○ | H |
13 | 5.12 (日) | 愛媛 | 0 – 3 | ○ | A |
14 | 5.18 (土) | 横浜FC | 1 – 2 | ● | H |
15 | 5.26 (日) | 福岡 | 0 – 1 | ● | H |
16 | 6.2 (日) | 山形 | 1 – 0 | ● | A |
17 | 6.9 (日) | 東京V | 3 – 1 | ○ | H |
18 | 6.15 (土) | 千葉 | 2 – 1 | ● | A |
19 | 6.22 (土) | 栃木 | 2 – 0 | ○ | H |
20 | 6.29 (土) | 新潟 | 1 – 3 | ● | H |
21 | 7.7 (日) | 岡山 | 2 – 1 | ● | A |
22 | 7.13 (土) | 大宮 | 6 – 0 | ● | A |
24 | 7.27 (土) | 長崎 | 1 – 2 | ● | H |
25 | 7.31 (水) | 徳島 | 5 – 2 | ● | A |
26 | 8.4 (日) | 千葉 | 2 – 1 | ○ | H |
27 | 8.11 (日) | 東京V | 3 – 3 | △ | A |
28 | 8.17 (土) | 愛媛 | 4 – 2 | ○ | H |
29 | 8.24 (土) | 横浜FC | 5 – 1 | ● | A |
30 | 8.31 (土) | 金沢 | 1 – 2 | ○ | A |
31 | 9.7 (土) | 琉球 | 2 – 1 | ● | A |
32 | 9.15 (日) | 山形 | 0 – 3 | ● | H |
33 | 9.22 (日) | 栃木 | 3 – 1 | ● | A |
34 | 9.28 (土) | 京都 | 0 – 1 | ● | H |
35 | 10.5 (土) | 新潟 | 6 – 0 | ● | A |
36 | 10.13 (日) | 町田 | 0 – 0 | △ | A |
37 | 10.20 (日) | 山口 | 0 – 0 | △ | H |
38 | 10.27 (日) | 甲府 | 1 – 1 | △ | A |
23 | 10.3 (水) | 岐阜 | 1 – 0 | ○ | H |
39 | 11.2 (土) | 岡山 | 0 – 0 | △ | H |
40 | 11.9 (土) | 柏 | 3 – 0 | ● | A |
41 | 11.16 (土) | 水戸 | 1 – 0 | ○ | H |
42 | 11.24 (日) | 福岡 | 2 – 1 | ● | A |
第1節 劇的勝利で開幕
節 | 開催日 | 対戦相手 | H-A | 勝敗 | |
1 | 2.24 (日) | 徳島 | 4 – 3 | ○ | H |
島津雨から始まったJ2元年。
劇的な勝利で始まることに。
45分 0-0 スコアレスで前半を終える。
51分 1-0 ハン ヨンテのゴールで鹿児島先制。
65分 2-0 中原秀人のゴールで鹿児島2点目。
78分 2-1 ヨルディ・バイスのゴールで徳島得点。
80分 2-2 徳島、岸本の同点ゴール。
83分 3-2 藤澤のミドルシュートで鹿児島勝ち越し。
85分 3-3 徳島、清武の同点ゴール。
90分 4-3 中原秀人のゴールで鹿児島劇的勝利!
と、まぁ、文字で見るだけでも派手な試合展開で見事開幕戦を飾った。
上々な滑り出しに思えたがトンネルは目の前にあった。
第2~9節 トンネル
節 | 開催日 | 対戦相手 | H-A | 勝敗 | |
2 | 3.2 (土) | 京都 | 2 – 1 | ● | A |
3 | 3.9 (土) | 甲府 | 0 – 1 | ● | H |
4 | 3.17 (日) | 岐阜 | 0 – 0 | △ | A |
5 | 3.24 (日) | 町田 | 0 – 1 | ● | H |
6 | 3.3 (土) | 水戸 | 1 – 0 | ● | A |
7 | 4.3 (水) | 金沢 | 0 – 3 | ● | H |
8 | 4.7 (日) | 大宮 | 0 – 2 | ● | H |
9 | 4.14 (日) | 山口 | 1 – 0 | ● | A |
第2節 「京都サンガF.C. vs 鹿児島ユナイテッドFC」
先制されるもヨンテのゴールで同点に追いつく。
しかし早くもここで鹿児島の課題が露呈する。
●ゴールを取った後、すぐにゴールを奪われる。
●相手を押し込んで攻め込むが崩しきれずにゴールが生まれない。
●ビルドアップを前からのプレスで奪われて失点。
この課題が重くのしかかる。
先制されボールを持たされ、崩せずノーゴールで敗戦。
前半は押し込まれ、後半は押し返すも崩せずノーゴール。
前半終了間際に失点しそのまま敗戦。
前線からのプレスに圧倒され敗戦。
何も出来ずに3失点で敗戦。
力負けではあるが兆しが見えた敗戦。
ボランチを二人にして、ニウドと八反田が座る。これがハマる。
得点を奪いに行った試合終盤に失点するといういただけない負け方をしたがゲーム内容はいいものだった。
もうすぐ夜は明ける。
そう思った試合。
「ボール保持から自分たちで仕掛ける攻撃的なサッカー」を掲げ、そのために失敗しても、失敗しても挑戦した期間。
案の定ビルドアップ中に引っ掛けられショートカウンターを幾度も受ける。
パス回しにも自信が無くミスを恐れ「パスを受ける人がいない」「パスが弱い」「周りが見えていない」「無難なところにパスを出すので狙われる」など相手の前プレに全く対抗が出来ない。金沢戦が底だった。
しかしニウドの加入、八反田とのダブルボランチが大きくチームを変える。ニウドは運動量が多くパスを受けることを怖がらないのでどこにでも顔を出しパスの受け手となる。
八反田はその技術から相手の受けやすいパスを出し、受け手がプレーしやすい環境を作った。パスを受けるポジショニングも適切なので周りの選手もボールを預けやすい。
4バックも藤澤、水本、堤、砂森に決まりビルドアップが安定していく。
五領、酒本、牛之濵の2列目も相手を押し込むところまでは出来るようになり、あとは1トップのみ。「相手DFの嫌なところでパスを引き出すFW」「狭い仲でもシュートまでいくFW」「ゴールを奪うFW」を誰が出来るのがを探している。
そしてトンネルを抜ける。
第10~13節 快進撃
節 | 開催日 | 対戦相手 | H-A | 勝敗 | |
10 | 4.21 (日) | 琉球 | 1 – 0 | ○ | H |
11 | 4.27 (土) | 長崎 | 0 – 0 | △ | A |
12 | 5.4 (土) | 柏 | 2 – 1 | ○ | H |
13 | 5.12 (日) | 愛媛 | 0 – 3 | ○ | A |
パスも良く回り攻め込む事に成功するがゴールをこじ開ける事が出来ない。このままスコアレスで終わるのかと思っていたところで五領のロスタイムでのゴール。感動した!
第11節「V・ファーレン長崎 vs 鹿児島ユナイテッドFC」
完全に鹿児島の試合だったが長崎のキーパー徳重のファインセーブによりゴールには辿り着かなかった。
早々に失点してしまうが粘り強い守備で苦しい時間を耐えると少なかったチャンスをものにして見事逆転勝利!
前半から愛媛を圧倒。3点を奪って完勝。
山口戦の良い流れが結果として結実した期間。
攻撃が上手くいくようになったことで守りやすくなった。「守るときは守る」と切り替えも良く出来ていた。柏戦はまさに守備の粘りの勝利。
前からのプレスがはまり高い位置でボールを奪えるようになる。そのまま攻撃へ。奪われたとしても高い位置で奪い返し2次攻撃、3次攻撃に繋げられた。五領、藤澤の右サイド、牛之濵、砂森の左サイドが共に高い位置を取り相手のサイドの選手を押しやった事もよかった。
ビルドアップも安定し相手の前プレをかわせていた。ニウドと八反田のダブルボランチが欠かせない。
酒本のトップ下が素晴らしい。テクニックを存分に発揮しビルドアップを受けるところからサイドのカバーまでと攻撃の中心として躍動。
チームとしてサイドで「外をえぐる」「中に切れ込む」も使い分けられて相手の幅を広げる攻撃が出来て非常に良い攻撃の形が作れていた。
しかしまだ1トップは決まらない。
米澤はボールを受けたり相手を動かすことは上手いのだが消える時間も多い。シュートの判断を誤ることも。
萱沼は前プレの時はよく走り守備に貢献。だが技術が甘いのと周りとのコンビネーションがよくなかった。
この4試合で1トップで使われた二人からゴールは生まれなかった。
そして前線を少しいじることになる。
第14~19節 答えと模索
節 | 開催日 | 対戦相手 | H-A | 勝敗 | |
14 | 5.18 (土) | 横浜FC | 1 – 2 | ● | H |
15 | 5.26 (日) | 福岡 | 0 – 1 | ● | H |
16 | 6.2 (日) | 山形 | 1 – 0 | ● | A |
17 | 6.9 (日) | 東京V | 3 – 1 | ○ | H |
18 | 6.15 (土) | 千葉 | 2 – 1 | ● | A |
19 | 6.22 (土) | 栃木 | 2 – 0 | ○ | H |
監督交代直後でどう戦ってくるか分からない横浜相手に敗戦。雨風のためミスが多くなり先制するもシンプルにイバ、終了間際にPKで逆転負け。
良い形で攻め込むも決めきれず。隙を突かれて失点。惜しい敗戦。
開始早々にセットプレーから失点。崩せずに敗戦。
ヨンテの2ゴールもあり快勝。
第18節「ジェフユナイテッド千葉 vs 鹿児島ユナイテッドFC」
相手に押し込まれ耐え切れず後半早々に2失点。盛り返すも追いつけず。
前半に2人の怪我人を出すも、後半にセットプレーで2得点。
萱沼とヨンテの2トップ、酒本のゼロトップを試すも3連敗。久々出場のヨンテが結果を出す。1トップはヨンテでと、ひとつの答えが見つかったようだ。
しかしチーム自体は試行錯誤をしていて、他の選手も試合で試すようになる。赤尾、中原秀人などがスタメンで出場。更なるチームの形を模索している状態。チャンスの数に比べてゴールの数が伸びないのが悩み。
失点もセットプレーやミス、隙を突かれての失点が多くしぶとく勝ち点を積む事が出来なかった。ゲーム内容と結果が合致していない。
そして攻撃のキーマン、牛之濵がいなくなる。
続く。

