明治安田生命J2リーグ第3節、ヴァンフォーレ甲府戦、残念ながら0‐1の敗戦になりました。
負けるのは悔しいし、悲しい。
しかしそこに進歩が見えると、嬉しい。
天気は晴れながら風が強く肌寒いとのこと。
応援に行かれた方、ご苦労様でした。
4315人の観客。
試合は予想通りの展開で進んでいく。
前半
5-4でブロックを組み、硬い守備から試合に入るヴァンフォーレ甲府。
鹿児島はボールを回しながら隙を伺うが、隙なんか無い。
10分
藤澤がパスカットからひとり交わして中に切り込んでいくドリブル。酒本とワンツー、秀人に戻す、サイドでフリーの優生に、優生が切り返してシュート。キーパー正面。
甲府ディフェンスを脅かすまでにはいかないなぁ。
18分
甲府のカウンターを受ける。
堤と平出のパス交換をウタカとドゥドゥに狙われ引っかかる。こぼれたボールを小椋がドゥドゥにスルーパス、ドゥドゥがペナルティ脇から中に折り返す、曽根田がさらに横の横谷に、その落としを2人の間に入ってきたピーター・ウタカがシュート。
鹿児島の右サイド深くへのスルーパス。縦にも横にも広げられる危ないシーン。
甲府は長いボールを入れてきて、ウタカとドゥドゥでシュートまで持っていくか、もしくは時間を作る戦法。まぁ予想通りだが怖いこと怖いこと。
なんせドゥドゥの速さとウタカの上手さだよ。やっぱり上手いな、ウタカよ。ウタカが厄介な男になる予感。
21分
ウタカがドリブルから切り替えしてシュート。もしくはクロスか。
鹿児島右サイドで押され始める。甲府も鹿児島もこっちサイドの時間が多い。
28分
内田のスルーからドゥドゥがPK獲得。
ペナルティエリアの外に見えるし「中は絶対無い!」と選手の声がDAZNでも流れる。
が判定が覆ることはない。
キッカーはウタカ、、、
外した!!
ウタカはPKでないと分かっててわざと外した?それは無いか。
ここから鹿児島の選手は審判に不信感を持ち始める。
32分
PKのピンチを防ぎ勇気が出る、藤澤、砂森のフジスナサイドはまだまだ元気。
優生のパスはヨンテにつながらなかったが、優生、秀人、ヨンテですぐさまプレス、たまらず甲府がボールをタッチラインの外に出してしまう。スローインを藤澤が入れる、優生がキープ、砂森がスイッチで最深部まで持ち込んでからクロス。ヨンテ、酒本、野嶽の3人がゴール前に入っている。が酒本のヘディングはヒットせずゴールを外れる。
これが前半の得点に最も近いシーン。
前半終了
結局5-4ブロックを崩せず、サイドはある程度押し込めても、甲府ディフェンスは中をしっかり押さえているので、決定的にまでいかない。
甲府守備陣を動かしたり慌てさせる鋭いパス、怖い攻撃が少なくジャブが撃ててない。
判定に対してナイーブなのも気になる。赤尾などの審判に不満顔がアップでカメラに抜かれる。実況もストレスを抱えていると。
後半
開始から甲府は前からプレスをかけてくる。ギアを上げて入ってきた。
甲府の時間が続く。
甲府のプレーでファールが取られず鹿児島のプレーでファールが取られる。審判への不満と、ゴール前のセットプレーが増える。
52分
そしてセットプレーから失点を喫する。
内田のキック、鋭いクロスがゴール前に。ヨンテが先に触り後ろにそらすが小柳がそれに飛び込む。かろうじてポストに当たるがこぼれ球を小椋だ。豪快に突き刺し先制を許す。
ボールの質が良かったなぁ。小柳に飛び込ませず対処するのが必要か。仕方ない失点と割りきるか。
甲府は得点後はしっかり守ってカウンター。
やる事がはっきりして、甲府に余裕が生まれる。甲府の思ってた展開になる。
56分
鹿児島は左サイドからサイドチェンジ、秀人が基点となり、赤尾ワンタッチで野嶽へ、野嶽フリック、酒本ワンタッチで野嶽へ落とす、野嶽が切り込む。エデル・リマのたまらずファール、そしてイエロー。
ワンタッチが続くいい形が見れる。
赤尾、酒本が絡むとパスが上手く回るし、崩せる。崩しきることが出来るか。頑張れ!
57分
牛ノ濱IN、野嶽OUT
64分
素晴らしい攻撃が見られた!
キーパーのキックからウタカがそらして、ドゥドゥのスピードにヒヤッとするが平出が上手く対応してストップ。
そこからの攻撃が圧巻!
甲府はボールを奪おうと前からのプレスを仕掛けてくるが鹿児島は最終ラインからかわしていく。
赤尾、牛ノ濱、赤尾、酒本、赤尾、平出、砂森、平出、ここまででプレスを抜けきる。
鹿児島は自陣左サイドから前線にビルドアップ。
堤、優生、砂森、ヨンテ、砂森、優生、秀人、堤、砂森、秀人、酒本、平出、秀人、平出、酒本と小気味良くパスを回しながら中盤を通過して相手の左サイドまで。
そして酒本がスルーパス。
裏に抜け出した牛ノ濱が折り返す。
ゴール前に走りこんできた優生がシュート!は惜しくも小柳に詰められ打ち切れず。
実に24本のパスをつないで自陣ゴール前からプレスをかわしつつ、シュートまで持ち込んだ。
拙い所もあるし、危なっかしい所もあるが、相手が狙ってきているのをかわして、敵のゴール前までボールを運んで最後はシュートまで持っていく。これがもっとスムーズに何度も出来るようになると見ていて楽しいサッカーになる!
甲府も中盤で奪いに行ってかわされるより、ゴール前を固めようと割りきり始める。甲府もしたたかだなぁ。
さらに鹿児島は小気味よくボールを回してゴール前までいい形を何度も作り出す。
ガンガン押せ押せ感が出てくる。
牛ノ濱が良いアクセントをつけている。
上がり気味の鹿児島に対して、甲府もこのまま押されるとやばいと前で基点を作ろうとする。しっかりゴール前を固めて、長いボールとウタカの基点。ウタカ厄介。ゲームは佳境を迎える。
75分
右から左からとゴール前でボールを動かしながら甲府ディフェンスの隙をうかがう。
仕掛けて、取られて、取り返し、放り込んで、跳ね返されて、取り返し、を繰り返し最後は赤尾の鋭いシュート!キーパー河田に弾かれる。
くぅーーー!!!
そして疑惑のコーナーキックへ。
76分
キッカー砂森、キーパーの前に鋭いボール。キーパー河田キャッチできずボールをこぼし、そのボールはゴールの中へ。
スタジアムにゴーーーール!のアナウンスが流れる、
しかし審判の笛が、ノーゴールだと!?キーパーチャージなのか?スローで見るとボールキャッチに出れないように牛ノ濱がキーパーを抑えているように見える、、、、、うーん。
77分、80分
吉井IN、優生OUT
薗田IN、秀人OUT
中原兄弟が下がりヨンテ前、薗田下がり目の縦関係の2トップになる。
クロスはゴール前に守備人数がいるので効かない。
83分
右サイドの赤尾からのボールを薗田がスルーして縦へ走る。ヨンテがワンタッチで前へ送る、薗田がヒールで落とし、牛ノ濱が中への折り返し、が、ヨンテはシュートが打てず。
だって5人いるんだもん!
甲府の集中力か鹿児島の最後の質かの勝負。
87分
赤尾の大きなサイドチェンジ、砂森が受け頭で落とし、藤澤がフリーの堤へ、堤がクロスを入れる、跳ね返されたのを赤尾がシュート。大きく外へ。
大きく左右に振るとさすがの甲府ディフェンスも隙間が出来る。ここに正確なクロスとポジショニングがあれば。時間は無いが続けよう。
アディッショナルタイム5分。
93分
ゴールキックを吉井がウタカに競り勝ち、薗田が拾ってタッチライン際にいる藤澤に、横の酒本に渡し酒本は入れ替わるようにタッチラインへドリブル、前にいる薗田へパス、橋爪を背負いながらキープする薗田、追い越す酒本にボールを渡し抜いて行く、ペナルティエリア脇の薗田に戻す、そしてシュート、キーパー弾いてヨンテが詰めるが間に合わず。
95分
最後の薗田のシュートも川田に止められ、試合終了。
総括
結局、持たされてしまった。甲府の思った通りの展開、主導権も向こう。それを覆す力がなかった。
押し込んでから得点出来ずが2試合。ひとり少ない相手から得点出来なかった前節京都戦よりは、得点するための狙いや、それによる匂いを感じられたのは進歩。
ジョンソン監督のコメントが頼もしい。
「何度も惜しいシーンがあったと思うんですが、決めきれなかったのはポイントどんなところだと思いますか?」の問いに、「いやあんまり惜しいシーンはなかったと思うんですね。押し込んではいるんですけど相手の守備もブロックをしっかり敷いてるんで、それを崩せるというのはそんなに簡単じゃないと思うんて、ただそこにトライしていかなきゃいけないと思う。」
もう、正にですって、おっしゃる通りって、そうですねって。
監督の言うとおり、先制された後では相手はゴール前を固めてくるので押し込めるのは当然の事。前半のように五分の状態でいかに勇気を持って際どい所に入れていくか。それがミスなく出来るようになれば本当の意味で攻撃的なクラブと言えるようになるだろう。
目指すところは高く険しい。
だからこそ応援のしがいがある。
因みに、後半コーナーキックのゴール取り消しよりも、前半のPK取られたところ、結局ウタカが外してくれたけど、あっちの方が誤審だつたかと。
あの判定前後から、選手が判定にナイーブになっていたのも気になる。
頑張れ!鹿児島ユナイテッドFC!!